浜甲子園停留所。 甲子園線の終点だったが、少しだけ先にも線路が残っていた。 それは、かつて、浜甲子園の先、中津浜という処まで建設されていて、その名残(なご)りだった。 その中津浜は、かつて、本線の「出屋敷(でやしき)」(尼崎市内)から海岸伝いに延長して、本線の「今津(いまづ)」につなぐという「尼崎海岸線」と言う構想があり、それをこの甲子園線につなぐ役割を果たすかも知れなかった停留所であった。 尼崎海岸線は、しかし、途中で武庫川を渡る必要があり、当時としては大工事で、戦時中ということもあって費用のメドも立たず、遂に未成線となってしまった。 現在の浜甲子園付近の地図は次の通り。 当時の写真では周囲に何もない状態だが、現在は開発が進み、建物などを見る限りは、全く当時の面影を残していない。しかし道路の形状や交わり具合などは比較的そのまま残っている。他の方のページも色々と見比べた結果、地図の左下「340」の左下、「Google」の　「e」の文字辺りに停留所があったと推察できた。 (Fernwehさんのお力添えとご指摘により、2014年12月31日改訂)  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前へ　次へ　一覧に戻る